転職活動において、転職エージェントを活用することは転職を成功させるコツの一つです。
転職エージェントを利用する際に、「転職エージェントは複数社利用しても良いのか」で悩む方も多いのではないでしょうか。
結論として先にお伝えしますと、転職エージェントは複数社利用する方が良いとされています。
この記事では、転職エージェントを複数掛け持ちした際のメリット・デメリットを徹底解説します。
また、転職エージェントを併用する際の上手な活用方法について説明し、おすすめのエージェントも紹介しますので、ぜひ転職活動に役立ててください。
転職エージェントは複数社掛け持ちして利用しよう
転職活動で転職エージェントを活用するのであれば、エージェントは複数社掛け持ちして利用しましょう。
転職エージェントを1社に絞らなければいけない決まりはありません。
むしろ、何社かを同時に利用してうまく活用する方が転職が成功しやすいです。
実際にリクナビNEXTが行ったアンケート調査によると、2社以上転職エージェントを利用している人の割合は73.4%という結果が出ています。
以下は転職経験のある人たちに「転職活動で転職サイト・エージェントはいくつ登録しましたか?」というアンケートを行った結果です。
引用:リクルートエージェント【就職活動で転職サイト・エージェントはいくつ登録しましたか?】
アンケート結果によると、「2社」と答えた人が全体の33.2%で1番多い結果となりました。
「1社」と答えた人は全体の26.7%にとどまり、「3社」は26.2%、「4社」「5社」は共に7%でした。
つまり、転職エージェントを2社以上活用している人は、全体の73.4%ということになります。大半の人が転職エージェントを複数併用して、転職活動を行っています。
転職エージェントを複数掛け持ちするメリット

複数の転職エージェントを利用すると管理が大変そうなイメージがありますが、それ以上に掛け持ちして利用するメリットがたくさんあります。
以下は転職エージェントを併用して活用するメリットです。
- 多くの情報が集められる
- キャリアアドバイザーのアドバイスや能力を比較できる
- 自身にあった優秀なキャリアアドバイザーに出会いやすい
- エージェント側の問題で起こるリスクを回避できる
- 転職エージェントを使い分けできる
多くの情報が集められる
転職エージェントを複数併用すると、転職活動で重要な求人情報や企業の情報を多く集められます。
1社だけから得られる情報量と、複数社から得られる情報量には大きな差があります。
さらに、複数社から得ることで、いろいろな角度から情報をみて判断することができ、本当に自分にあった仕事かどうかの判断もしやすくなります。
また転職エージェントによっては、登録者だけが紹介してもらえる「非公開求人」や、そのエージェントでしか扱いのない「独占求人」も扱っている場合があります。
一つでも有益な情報を逃さないためにも、複数の転職エージェントに登録する事をおすすめします。
キャリアアドバイザーのアドバイスや能力を比較できる
自分を担当してくれるキャリアアドバイザーを複数社で比較できることもメリットの一つです。
転職エージェントに登録をすると、自分の担当のキャリアアドバイザーがついてくれます。
キャリアアドバイザーは、求職者と面談をした上で、求職者の転職サポートをしてくれます。
主にキャリアアドバイザーの仕事内容は以下となります。
- 求職者へのヒアリング
- 求人の紹介
- 応募書類の添削・模擬面接
- 企業とのスケジュール調節
- 給与や勤務地などの条件交渉
- 応募後のアフターフォロー
どの会社でも同じ内容やレベルで求職活動をフォローしてくれるわけではありません。
また、もらえるアドバイスもアドバイザーごとに違います。1社に固執せずに、複数社のアドバイザーと絡むことで自身にあった転職活動がしやすくなります。
自身にあった優秀なキャリアアドバイザーに出会いやすい
転職エージェントを利用して転職活動を成功させるには、馬の合うエージェントに出会えるかが成功の鍵をにぎります。
転職エージェントを1社だけ利用すると、その会社のキャリアアドバイザーとしか出会うことができません。
キャリアアドバイザーの得意とする業界や職種が希望するものと合わなかったり、考え方や価値観が自分と違う場合は、転職活動もうまくいかないでしょう。
複数の転職エージェントを利用することで、自身にあった優秀なキャリアアドバイザーに出会える可能性を広げられます。
エージェント側の問題で起こるリスクを回避できる
転職エージェントを複数掛け持ちすることで、エージェント側で起こる予期せぬ問題をリスク回避できます。
予期せぬ問題の一例に、担当アドバイザーの退職や部署移動により自分の担当が途中で変わってしまうことがあります。
そうすると、今までの担当アドバイザーと共有してきた情報を新しい担当に伝え直さなければいけなかったり、アドバイスの内容が前の担当と方向性が違っていて困惑する可能性があります。
効率よく転職活動を行いたい中で、そのようなリスクは回避しておきたいところです。
複数社掛け持ちしておけば、1社で問題が起こっても他の転職エージェントで補うことができるので安心です。
転職エージェントを使い分けできる
転職エージェントを複数掛け持ちすることで、各エージェントの得意な部分だけを利用できることもメリットの一つです。
2024年3月の厚生労働省の調べによると、日本には転職エージェント会社が29,218社あると発表されました。引用:厚生労働省「職業紹介事業報告書の収集結果」令和4年度
転職エージェントの会社の数だけ、各エージェントの得意な業界や職種、サービスがあります。
これだけの社数があるのであれば、転職エージェントを併用し、それぞれのエージェントの得意な部分だけを使い分けて転職活動に活かさなければ勿体ないといえるでしょう。
転職エージェントを複数掛け持ちするデメリット

転職エージェントを複数掛け持ちするとたくさんのメリットがあることは事実ですが、デメリットも存在します。
以下は、転職エージェントを掛け持ちするデメリットです。
- 時間と労力がかかる
- 迷いやすくなる
- 同じ求人に応募してしまうリスクがある
- 転職エージェントとの関係性が深まりにくい
時間と労力かかる
複数の転職エージェントとやりとりをしなければいけないので、時間と労力がかかってしまいます。
また、どのエージェントに何を話したか覚えておかなければなりません。
他社のエージェントとの活動内容を間違って伝えてしまうと、転職活動がスムーズにいかなくなる可能性もあります。
さらに、面接の選考がはじまると、限られた時間のなかでスケジュールを組んでいかなければいけません。
登録しているエージェントが多ければ多いほど、日程の管理が難しくなります。
複数の転職エージェントを利用することを推奨しますが、自分が管理できる範囲で活用することをおすすめします。
迷いやすくなる
転職エージェントの数だけ情報が集められることはメリットですが、あまり多すぎると迷いやすくなることがあります。
転職エージェントからもらった情報には、どれも「本当の正解」はありません。
情報が多くなればなるほど、どの情報を信じて活用すれば良いのかわからなくなる場合があります。
欲しい情報が複数ある場合は、それぞれの強みに特化したエージェントを見定めて情報収集を行いましょう。
同じ求人に応募してしまうリスクがある
転職エージェントを複数利用すると、自身も気がつかないうちに、「応募した企業が転職エージェント同士でバッティングしていた。」というトラブルもよくあります。
そのようなことが起きてしまうと、転職エージェントからの信頼はもちろんのこと、応募企業からの信頼も損なってしまう可能性があります。
登録している転職エージェントの数が多ければ多いほど、出会える企業の数も増えますが、管理しきれずにトラブルが起きてしまっては意味がありません。
しっかりと気をつければ避けられる失敗ですので、企業のバッティングには注意してください。
転職エージェントとの関係性が深まりにくい
転職エージェントを複数掛け持ちすると、それぞれのエージェントとの信頼関係が深まりにくくなる可能性があります。
エージェントと関係を深めることは、自分自身を深く理解してもらうことにつながります。
そうすると、自分でも気がついていなかった部分の提案やアドバイスをもらえ、より後悔のしない転職活動ができるでしょう。
さらに、信頼関係が深まるほど、エージェント側も「この人の転職を成功させたい」と強く思ってくれる可能性があります。
自分のためにどれくらい動いてもらえるかに関わってくるので、一人一人のエージェントとしっかり関係性を築くことも大切です。
複数の転職エージェントをうまく活用する方法

転職エージェントを複数利用することにはメリット・デメリットとどちらもあります。
デメリットで考えられる失敗に気をつけながら、上手に転職エージェントを併用することが大切です。以下は、複数の転職エージェントをうまく活用する方法です。
- 分類別に登録する
- 担当の人に掛け持ちしていることを伝える
- 定期的に活動状況を報告する
- 自分の情報に嘘をつかない
分類別に登録する
転職エージェントは「総合型」と「特化型」の2種類に分かれます。
複数の転職エージェントを併用する際は、片方に偏らずに分類別に登録すると良いです。
「総合型」の転職エージェントは、ひとつの業界や職種にこだわらず、さまざまな求人を扱っているのが特徴です。
それに比べて「特化型」の転職エージェントは、ITや医療など特定の業界を得意とし、専門性の高い求人を扱っています。
以下はそれぞれの転職エージェントの強みです。
【総合型転職エージェントの強み】
- 取り扱っている求人の数が多い
- あらゆる業界を取り扱っているので仕事を比較検討できる
- 運営会社が大手企業が多いのでサポートがしっかりしている
【特化型転職エージェントの強み】
- より深い情報が手に入る
- その仕事に精通したキャリアアドバイザーが多い
- 企業ごとの選考対策がしっかりできている
複数の転職エージェントを併用する際は、「総合型」と「特化型」のエージェント両方を登録して利用してみましょう。
両方のエージェントのそれぞれの良いところをうまく利用することが、転職活動を成功させるコツとなります。
担当の人に掛け持ちしていることを伝える
転職エージェントを掛け持ちしていることは、エージェントの人に早めに伝えておきましょう。
エージェントを複数利用していることは失礼になると、心配して黙っている人もいますが、正直に伝えた方が信頼関係の構築にも繋がります。
また、転職エージェントからしても他の転職エージェントのライバルがいると意識するので、より力を入れてサポートしてくれる可能性もあります。
転職エージェントに掛け持ちしていることを伝える際は、以下のポイントを参考にしてみてください。
- 正直に伝える
- 目的を伝える
- 配慮をする
例えば以下のような文章で伝えると良いです。
「現在、他の転職エージェントも利用しています。広い視点で業界・職種の情報を集めていますが、〇〇の分野に特化した職業にも興味があり、〇〇社にも登録しています。
御社では〇〇職以外にも、合致した求人があればご紹介していただきたいです。」
他社のエージェントも使っていることを、目的を踏まえて正直に伝えましょう。
また、自分のためにどれくらい熱量を持ってエージェントが動いてくれるかが、転職の成功の鍵を握ります。
失礼のないように配慮を持って伝えましょう。
定期的に活動状況を報告する
担当のキャリアアドバイザーには定期的に今の活動状況を報告しましょう。
自分の活動状況を把握してもらうことで、その時にあった求人情報を紹介してもらえます。
また、面接の日程がスムーズに調節できるかどうかも転職成功の鍵を握る場合もあります。
円滑なやりとりができるように、こちらから定期的に連絡を取るようにしましょう。
連絡の目安は、最低でも2週間に1度は行うようにしましょう。
自分の情報に嘘をつかない
プロフィールや経歴、習得しているスキルなどは正直に転職エージェントに伝えましょう。
早期退職した経歴など、転職活動に不利になる情報を伝えない人がいます。
虚偽の申告をしていたことがあとで発覚すると、「信用のできない人材」とみなされ、優良案件の紹介がしてもらえなくなったりする可能性があります。
転職エージェントをうまく活用するには、エージェントとの信頼関係が何よりも大切です。
キャリアアドバイザーは転職のプロですので、嘘をつきたくなる経歴でも最善の策を提案してもらえます。
良い転職エージェントの見分け方

転職エージェントを利用して転職を成功させるには、良いエージェントに出会うことが大切です。
利用するエージェント選びに失敗すると、せっかく希望する企業に就職できるポテンシャルがあっても、企業にそもそも出会えなかったり、選考で失敗して力を発揮できずに終わってしまう可能性があります。
以下は、良いエージェントを見分けるためのコツです。
転職エージェント選びの参考にしてみてください。
- 親身になって相談に乗ってくれる
- 希望する業界や職種に詳しい
- 適切な提案がある
- アドバイスや助言をしてくれる
- アドバイザーを指名できるのであれば利用する
親身に相談に乗ってくれる
自分の担当のキャリアアドバイザーが親身になって相談に乗ってくれるかどうかは、何よりも大切なポイントです。
転職エージェントに希望の職種や条件を相談しても、エージェント会社のマニュアル通りに求人をすぐに紹介してくるキャリアアドバイザーがいます。
そのようなアドバイザーは、自身のノルマを達成させることが目的となっているため、求職者が企業に就職さえできれば良いと考えていることが多いです。
「求職者が本当に納得のいく企業に就職させる」ことが目的のキャリアアドバイザーは、あなたの相談を親身になって聞き、一緒に解決策を考えてくれます。
希望する業界や職種に詳しい
転職エージェントを利用する目的としては、「エージェントからしか得られない業界や職種、企業の情報を得るため」でもあります。
インターネットなどで調べてもそれなりの情報を得ることは可能ですが、より詳細な情報は求職のプロからしか得られません。
自分自身が知りたい情報や、気になる職種が明確な場合は、キャリアアドバイザーが専門性を持って自分に情報をくれる人材かどうかを見極めましょう。
特定の専門性をもった求人を扱っている「特化型」の転職エージェントであれば、その職について具体的なアドバイスをもらえる可能性が高いです。
適切な提案がある
求職者の希望に沿った提案ができるキャリアアドバイザーかどうかもチェックしましょう。
求職者が「どんなキャリアを希望しているのか」「どんなスキルを身につけたいのか」これらをしっかりヒアリングし、意識できているキャリアアドバイザーであれば、短絡的な提案はされないでしょう。
「希望するキャリアを叶えるために、今はこの職業でこのスキルを身につけましょう」といった提案ができるキャリアアドバイザーかどうかを見極めることが大切です。
アドバイスや助言をしてくれる
適切なアドバイスや助言をしてくれるキャリアアドバイザーかどうかも見極めが大切です。
前述でもお伝えしましたが、転職エージェントでは企業と求職者で何社マッチさせられるかがアドバイザーのノルマになっていることが多いです。
内定が決まりそうになればなるほど、相談しても「それでいいと思いますよ」と曖昧な助言を返してくるキャリアアドバイザーには気をつけましょう。
選考がうまくいっても、「この会社では〇〇さんが本当にやりたいことはできないと思います」など、求職者のニーズや希望するキャリアを考えた助言をくれるかどうか、見極めなければいけません。
このキャリアアドバイザーは自分のことを思ってアドバイスや助言をくれているのかどうか意識してみてください。
アドバイザーを指名できるのであれば利用する
キャリアアドバイザーを直接指名できる転職エージェントであれば積極的に利用しましょう。
大手の転職エージェントはあまり行っていないサービスですが、中小の転職エージェントであれば指名できる場合があります。
キャリアアドバイザーの実績や得意な専門領域を知った上で相談できるので、安心して利用できます。
また、優秀なキャリアアドバイザーに出会いやすいのもメリットの一つです。
おすすめの転職エージェント

おすすめの転職エージェントを「総合型転職エージェント」と「特化型転職エージェント」に分けてご紹介します。
「総合型」で1〜2社、「特化型」で1〜2社の4〜5社くらいに絞って併用することをおすすめします。
【総合型】リクルートエージェント
リクルートエージェントは、業界No.1の大手転職エージェントです。
転職者の8割が利用しており、求人数が大手の中でも倍から数倍ほどの規模を誇ります。
総合型の転職エージェントとして登録しておけば間違いありません。
【おすすめポイント】
- 業界No.1の求人数
- 幅広い業界・職種の提案ができる
- ツールやシステムが充実している
【総合型】doda
dodaは、顧客満足度No.1の大手転職エージェントです。
スピーディな転職・積極的な求人紹介を求める人におすすめで、手厚いサポートも評価されています。
【おすすめポイント】
- 顧客満足度No.1の手厚いサポート<
- スピード感を持った求人の紹介
- リクルートが保持していない有名企業の求人に出会いやすい
【総合型】マイナビエージェント
マイナビエージェントは、日本最大級の就職情報サイト「マイナビ」などを運営するマイナビの総合転職エージェントです。
20〜30代の若年層を主な対象としており、未経験からでも応募可能なポテンシャル採用を得意としています。
【おすすめポイント】
- 日本最大級の就職情報サイトのマイナビが運営
- 営業、メーカー、金融ITなどの求人に強い
- 20〜30代の若年層の転職サポートが得意
【特化型】UZUZ
UZUZは、第二新卒・既卒・フリーターに特化した就職支援サービスです。
20代で”失敗しない”就職・転職を徹底サポートしており、大手と並ぶ実績数を誇ります。
【おすすめポイント】
- 丁寧なサポートが評判!1年後の定着率は96.8%
- 一人ひとりの個性に合わせたオーダーメイド型の転職サービスを実施
- 「就業に悩んだ過去」を持つアドバイザーが同じ目線でアドバイス
【特化型】マイナビIT AGENT
マイナビIT AGENTは、エンジニア・デザイナー経験者向けのIT・Web業界に特化した転職エージェントです。
エンジニアからPM、コンサルタントまで幅広い求人提案を得意としています。
【おすすめポイント】
- ITエンジニアの年収アップ率73.7%
- 転職後の定着率97.5%
- 大手からベンチャー企業まで、幅広いWeb系の求人を保有
【特化型】看護roo!転職
看護roo!転職は、看護師の転職に特化した転職エージェントです。
使いやすい転職サイトと評判で、累計利用者数60万人以上と人気の転職エージェントとなります。
初めての転職活動を行う人にもおすすめです。
【おすすめポイント】
- 看護師転職支援実績が15年以上
- 上場企業の株式会社クイックが運営の安心感
- 病院以外の求人数も豊富
転職エージェントは自己管理のできる範囲で複数併用しましょう!

転職活動において転職エージェントを利用する場合は、「総合型」と「特化型」のエージェントを1〜2社ずつ登録し、それぞれのメリット・デメリットを補い合いながら上手に活用しましょう。
複数の転職エージェントを併用する際は、各キャリアアドバイザーと定期的に連絡をとり、信頼関係をしっかり構築することが、転職成功への鍵をにぎります。
また、「どのキャリアアドバイザーと何の話をどこまでしているのか」をしっかりと自分の中で整理しておきましょう。
ここが管理できていないと、キャリアアドバイザーとの関係も深まらず、良いアドバイスや提案がもらいにくくなります。
転職エージェントは、自己管理のできる範囲で併用し、上手に活用しましょう。


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